みみ・はな・のど 病気解説

慢性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎の炎症が治まりきらずに遷延化し、副鼻腔の粘膜が不可逆的な変化をしてしまった状態です。副鼻腔に貯留した炎症を引き起こす物質が慢性化の主な原因ですので、急性増悪の時以外は抗菌薬の効果は余りありません。

おもな症状は粘膿性鼻汁、鼻づまり、後鼻漏、嗅覚減退、顔面痛・頭痛などでこれらが12週以上続きます。また合併症として中耳炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎などがあります。

当院ではまず単純X線写真を撮り炎症のある副鼻腔の部位や炎症の程度などを推定しますが、X線写真のみでは限界があるので場合によりCT検査を追加依頼します。X線写真を撮らなくても鼻の中をファイバースコープで丹念に観察すると、炎症・化膿の程度や侵されている副鼻腔の部位、鼻茸(炎症性のポリープ)の有無などが非常によくわかります。ただしお子さんでは難しい場合もあります。

治療は薬物療法としてマクロライド少量長期投与がよく行われます。これは14員環マクロライド系抗菌薬(エリスロマイシン®、クラリス®、クラリシッド®、ルリッド®)を通常の半分量で3か月(~最高5ヶ月)程度続けるもので、抗炎症作用、免疫賦活作用、粘膜の繊毛運動改善作用、細菌のバイオフィルム形成阻害作用などを期待して使われます。その他に喀痰溶解薬(ムコダイン®)、気道粘液分泌促進薬(ムコソルバン®、ムコサール®)がよく使われ、アレルギー性鼻炎を合併している方では抗アレルギー薬も一緒に使います。局所療法として鼻腔内の清掃・吸引、副鼻腔穿刺・洗浄、ネブライザー治療も行います。

これらの治療で症状が改善しない例も多く特に最近ではアレルギー性鼻炎や気管支喘息を合併しておりなおかつ鼻茸のある方が増えており、症状改善目的で手術治療が行われます。手術は昔と違い歯肉を切開して骨に穴を空けることはなく、全て鼻の中から内視鏡(硬い棒状のもの)を用いTVモニターで拡大視しながら、専用の器具を使って各副鼻腔の開放、清掃をしていきます(内視鏡下副鼻腔手術)。手術については病院の耳鼻咽喉科をご紹介します。

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中鼻道に充満する鼻茸

お子さんからご高齢の方まで

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