みみ・はな・のど 病気解説

良性発作性頭位めまい症

起床時や前かがみ等、頭の位置を変化させた時おきる回転性のめまいで、耳鼻科で最もよく見られる「めまい」です。
中高年の女性に多く見られます。

原因は、内耳にある耳石器から剥がれ落ちた耳石が、半規管内に入り、めまいが生じます。前屈や後屈方向の動きで起こる「後半規管型」と寝て左右の回転方向の動きで起こる「外側半規管型」があり、数秒から数十秒間回転性のめまい(図1)を生じます。その他に「クプラ結石」(耳石がクプラセンサーに固着)の場合は、数分間めまい(図2)が続くこともあります。

通常難聴や耳鳴りは伴いません。吐き気を伴うこともあります。

頭に衝撃を受けた方、長期臥床後の方、同一体位で寝ている方にも起こりますが原因不明の方も多数います。

治療は、耳石を元の位置に戻すための理学療法としてエプレ法、レンパート法、ブラントーダーロフ法等が主体であり、めまいの種類により、当クリニックで実施しています。自宅で出来るリハビリも紹介しています。

内服薬は、症状を和らげるもので完全に治すものではありません。積極的に頭部の運動をすることが大切です。

早い方で、1週間以内長くても2~3週間で治りますが、半分ぐらいの方は再発することがあり、まれに治りづらい方もいます。

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