みみ・はな・のど 病気解説

外リンパ瘻

外リンパ瘻とは、外リンパ液が内耳から中耳へと漏出することにより起こり、聴覚や平衡機能といった内耳の生理機能が障害される病態です。

原 因

①外傷、中耳・内耳疾患(真珠腫、腫瘍、奇形など)、中耳・内耳手術など。
②外因性の圧外傷として、ダイビング、飛行機搭乗、爆風など。
③内因性の圧外傷として、鼻をかむ、くしゃみ、重量物運搬、力みなど。
④明らかな原因、誘因なし。

症 状

難聴、耳鳴り、耳閉塞感、めまい、平衡障害、気分の変動や自律神経症状が見られる事があり、嘔気、嘔吐、車酔い、頭痛といった症状も見られます。難聴の経過は、急性、進行性、変動性、再発性などがあります。

診 断

今までは、手術的に中耳をを開放して顕微鏡や内視鏡で内耳窓からリンパ液が漏れ出ることを確認していました。現在は、中耳から外リンパ特異的蛋白CTPが検出される、外リンパ瘻確定診断法があり、中耳に生理食塩水を入れて洗浄しそれを検査する方法が行われてきています。

治 療

まず保存的治療試み、ベットを30度上げて状態を安静に保ち、ステロイド薬が使用されます。治療無効例や悪化、変動、再発例には、外科的療法として内耳窓閉鎖術が適応になります。詳しくは医師にご相談下さい。


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