みみ・はな・のど 病気解説

慢性中耳炎

慢性中耳炎は鼓膜に穴が開いて(穿孔)、耳漏(みみだれ)を繰り返す病気です。

急性中耳炎の強い炎症により鼓膜が破れて穴が残った場合や、鼓膜切開や外傷などで鼓膜に穴が残った状態です。
鼓膜に穴が開いた状態だと中耳(鼓膜の奥)は常に外気にさらされ、炎症が持続しやすく雑菌も入りやすくなるので耳漏を繰り返します。


主な症状は、難聴と炎症による耳漏です。
長期間根本治療をせず炎症が長引くと、聴覚のセンサーである内耳が障害され難聴が進行します。


治療は内服や点耳薬を用いて抗菌薬を投与し、化膿を抑え、炎症をひかせて耳漏を止めることが必要です。

難聴に対しては鼓膜の穴をふさぐ手術(鼓膜形成術)を行います。日帰り手術で行える場合もあります。
中耳にある耳小骨にも問題がある場合には、新たに耳小骨を作る手術(鼓室形成術)を行う必要があります。
手術について、詳しくは医師にご相談ください。

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上段が左、下段が鼓膜に穿孔のある右耳

お子さんからご高齢の方まで

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