みみ・はな・のど 病気解説

鼻骨骨折

鼻骨は鼻筋(鼻梁)を形作る骨で鼻の根元半分ほどであり、その先は軟骨や筋組織・皮下脂肪などで骨はありません。鼻骨は三角垂もしくはピラミッドの様な形をしており、スポーツ・格闘技や交通事故などで外力を受け骨折することがあります。

症 状

症状としては鼻出血や痛みの他に外観上鼻筋が曲がったり低くなったり、または鼻通りが悪くなったりすることがあり、その場合、整復手術が必要となります。
少々の変形で許容できる場合、そのまま様子を見ることもあります。診断は単純X線でも可能ですが、CTの方がより精密に分かります。

整復手術

整復手術が必要な場合、1週間以上経過すると固まってしまうので、腫れが引いた後、なるべく早期に行います。小さなお子さんでは全身麻酔が必要ですが、中高生以上では局所麻酔での手術も可能です。金属製の器具を用いて鼻の中から骨を持ち上げつつ形を整えた後、鼻内に細長いガーゼを挿入し、外側はスプリントという金属製のシーネで固定します。鼻内のガーゼは3~4日後に抜きますが、スプリントは数週間着けてガードします。

また他の顔面骨も骨折していて物が二重に見える(複視)、口が開きにくいなどの症状があれば、他の部位の整復が同時に必要になることがあります。

当院では器具や材料が無いために手術のできる病院をご紹介しています。


みみ・はな・のど 病気解説 に戻る

お子さんからご高齢の方まで

気になる症状がある場合にはお気軽にご相談ください