前庭神経炎
前庭神経炎は、男女共に30歳代から50歳代に多く見られます。
原 因
明らかになっているわけではありませんが、風邪や発熱等に引き続いて発症することが多い病気です。片方の内耳の前庭器管に炎症を起こし、突然、回転性の激しいめまいが起き、吐き気を伴うことも多いです。
この回転性のめまいが起こるのは,1回だけで、発作を繰り返すことはありません。また激しいめまいが治ったあとも、数週間から数ヶ月にわたって、ふらつく感じが残ることがあります。耳鳴りや難聴の症状は伴いません。
治 療
急性期には炎症を抑えるステロイド薬が有効で、対症療法として、吐き気止め、抗めまい薬、抗不安薬などを使用します。
これとよく似ためまいで帯状疱疹による「ハント症候群」(顔面麻痺を伴うもの)があります。